日報(的鳩もよ)

1992年生まれ。水の近くが好き。 Twitter:matobatomoyo

第二土曜日から月曜日まで

1109 sat ひんやりとした晴れ

 二度寝中に見た夢はトラブル続きで疲れた。広島に友達と旅行へ行っているところだった。「ホテル高くなってもいい?」「行楽シーズンだから仕方ないよね、いいよ」と会話をして取ってもらったホテルがひとり当たり16万円と伝えられて、「高いっていってもそんなにとは……」と友達との金銭感覚違いに揉めていた。

1110 sun

 滋賀に行く用事があったので、ついでに比叡坂本にある日吉大社へ行く。紅葉の名所で、例年は12月初旬ごろに訪れる。真赤に染まるのはまだまだ先だろうと頭では理解しているが、キリッとした秋の空気が続いて気持ちが急いたかな。 

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1111 Mon

 目覚まし時計が鳴り、起きる。

 という夢を見て目を覚ました。外はまだ薄暗いけれど、目覚ましが鳴るのを待たずに夢のとおり起きてしまうのも良いかな〜と、ぼんやり考えながらスマホの時間を見ると6時3分。

 つまり、目覚ましが鳴った夢は3分前の現実だったことが分かった。あぶなかった。「目覚まし鳴ったっけ?!」となる日の正体は、これのもっと記憶がないバージョンなんだろう。

第二金曜日 ガラスのような冷気の晴れ

 取り置きしてもらっていた「アルジャーノンに花束を」を本屋さんへ受け取りにゆく。最近訪れるようになった本屋さんで、棚の仕切りごとに店主がいる。

 ひと棚の本屋さんに興味があるのと、訪れるといつも本好きが集まって会話しているお店の雰囲気のよさに惹かれて、月に一度開催しているという読書会に参加してみることにした。

 「アルジャーノンに花束を」は読書会の課題図書で、有名な本なのに読んだことがなく、名作に触れるのにちょうど良い機会だとも思った。

 

 オーナーの方に本棚ごとのコンセプトや、新刊のラインナップについて教えてもらっていると、途中から店にいる他のお客さんも会話に加わってくれる。聞くと、同じ読書会に参加される方で、棚主(ひと棚本屋の店主)でもあるそう。

  そこにいる人たちが当たり前に本が好きで、何が好きですかとか、あれは読みましたかとかを気軽に話せる空間の、なんと尊いことでしょう!

第一水曜日(青天)、木曜日(寒空)

第一水曜日 青天

  なんだか寝るのがもったいなくて、スマホを手放すのがさみしくて、つい夜ふかしの止まらなくなった夜だった。ゲームも楽しんだし、ZINEの編集もしたのに、どうして心を満たすことができなかったのだろう。

第一木曜日 寒空

 自分の老後なのに想像を働かせる時間を取らないことは、豊かではないのかもしれない。未来は確かに予想できないし、老後があるのかは本当はわからない。だけれど、多くの人に老後がある「想定してもいいはずの未来」ではあると思うのに。

  掃除を中心に、やるべきことを済ませた夜だった。夜ふかしはしちゃったけど、デジタルとは距離を置きつつ過ごせた。スマホを手放して眠れるキーワードは「やりたいこと」じゃなくて「やるべきこと」を済ますことなのかも。

第一火曜日 青天

 明け方は寝きれず何度も起きてしまったような気がする。

 

 仕事を早々に切り上げてゲームをする。なかなか止めることができず、2時間くらいやってしまった。世の中の人が寝る前にゲームする意味がわかった。何かの合間にやろうとすると、タイムマネジメントが事故る。本来しようと思っていたことをどんどん後回しにしてしまった。

 皺寄せとして1時間やるはずだった老後資金の試算を、お風呂を溜めている間の10分間で行い(ここからも、中長期的な考えを持つことがとっても苦手だとわかりやすい、我ながら……。)、やるはずだったZINEの編集はできずじまいだった。

 その代わり寝る時間は守って、せめてこの乱れを明日に持ち込まないようにしよう。

第一月曜日 晴天、古本まつり日和

 昨晩はSNSを見ながら寝落ちしたので、100日チャレンジの「寝る30分前はスマを見ない」の進捗表にばつ印をつける。気持ちがざわざわしたときに「何も考えない手段」としてSNSを見る傾向にある。けれどそういう使い方をした日は悪夢で飛び起きる確率が高い。もう内容は覚えてないが、今日も夜中に心臓をバクバクさせながら2度目が覚めたことは記憶にある。やっぱり、脳みそには良くないことなのだろう。

 今日はどう過ごそうか、あんまり決まっていなかったけれど、知恩寺で開かれる古本まつりを覗いてから、図書館に寄って10月の振り返りと、読書をしようかな。手帳になんとなくスケジュールを書き留めて、日記を投稿してからradikoをつけてラジオ体操。起き上がるきっかけをくれるラジオ体操は偉大だ。

 自分軸手帳部のコミュニティでは、毎週朝8時半からと夜8時半から、40分ずつ自由に過ごせる部室が開く。その80分間でやることを毎日固定してみることにする。朝は昨日分の日記を書いて、夜はZINEの編集に充てよう。これで進捗がよくなるといいな……。日記に載せる用のエッセイを半年分、つまり6本書きたいのだけれど、果たしてそんな時間を私は作れるだろうか。いいや、作らないとダメなのですが……。

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第一日曜日 久しぶりの晴れ

 三条の上島珈琲店の、念願の「おひとりさま読書席」(命名:わたし)に座れて嬉しい。電車のような横に長いソファ席に、小さなサイドテーブルがときどき置かれている。

  座ると真正面は壁一面の窓で、畳一枚分ほどの小さな小さな中庭が見えた。白い丸石が地面を埋めるように敷かれ、枯山水のようにところどころ大きな石が配置されている。地面の盛り上がった部分は苔で覆われ、庭の隅には細い紅葉の木が一本、遠慮がちに立っている。

  手帳にのめり込むように考え事を書いては、顔を上げて小さな庭を眺め、すこしだけコーヒーを飲む。周りの人もそれぞれに穏やかな時間を過ごしているのがわかるくらい、空気に溶け出している。

  バスで家に帰ろうとしたら、10分以上遅れてたうえに中も満員だったので、これは乗る時間もしんどそうだ、と電車で帰ることにする。電車も、普段では考えられないくらい混み合っている。紅葉シーズンが来たのだ。

第一土曜日 スーパーがガラガラになるほどの雨

 6時に目覚ましは鳴ったものの、起きることができず二度寝。胸の上に置いたままのスマホが再び鳴ったのは8時だった。「遅くとも起きて」という名前が付けられたアラーム。起きるには起きるが、布団から出る気はない。昨日までの天気予報のとおりであれば、どうせ外は雨だ。

 昨晩ゴジラマイナスワンのツイートで盛り上がった気持ちの延長で、自堕落に人様の投稿を滝のように浴びる。すいすいと指が動く。今日はルヴァンカップの決勝が行われる。初優勝が掛かるアルビレックス新潟は、もう地域を挙げてのお祭りのような盛り上がりみたいだ。始発の新幹線を待つ新潟駅のホームが、オレンジ色のユニホームやグッズを身に付けた人でいっぱいになっている写真を何枚も見た。

 どうにか中継が見られないかと調べたら、地上波のみが生放送で、Tverを含めてテレビ配信はない。家にテレビがない自分はどうやっても試合を見れないことがわかった。Twitterで「ルヴァン 決勝 配信」と調べたら、昨年の「配信は録画しかないのか……。」と絶望している自分のツイートが表示された。1年前と同じことをしている。